
コールドポーセリンって知っていますか?
日本でいう「樹脂粘土」、海外ではこう呼ばれているジャンルです。成分はスターチと酢酸ビニル樹脂が主で、自然乾燥させて仕上げるタイプの粘土のこと。英語で発信をはじめた頃、「resin clay」とか「polymer clay」と自動的に翻訳されていたんですが、海外の方からのコメントで「使っている粘土はオーブンで焼く必要がある?」と毎回のように聞かれるんです。「ポリマークレイ」は日本でも海外でもオーブンで焼いて固めるタイプ(オーブン粘土)のことを指すのが一般的で、樹脂粘土とはちょっと別のジャンル。なので今はcold porcelainという言葉をそのまま使うようにしています。
ちなみにModenaのパッケージを見るとAir dry polymer clayって書いてあるからエアドライと頭につけておけばポリマークレイでも通じるのかもしれません。
手作りできる、ということ
このコールドポーセリン、実は材料が比較的手に入りやすく、安価に自分で作れるんです。それを知ってから、わたしもずっとチャレンジしています。
強度、収縮率、乾燥後の柔軟性——この3つを軸に、配合を変えながらひたすらテストの繰り返し。AからUまで、今のところ21パターン試しました。初期の頃はメモしないで適当にやっていたのでテスト回数はもっと多いです。少しずつ市販の樹脂粘土とよく似た感触になってきていて、「あともう少し!」というところまできています。
生地作りはバランスが複雑で、一方を優先すればもう一方の性質が弱くなる。難しいのが、縮みをどこまで抑えられるか。他の粘土とのミックスも相性によってはベタつきが出たり、逆に折れやすくなったり。乾燥と共に花脈が消えてしまったり・・市販の樹脂粘土でも同じような悩みはあるので、粘土の奥深さをひしひしと感じます・・。
練習がいっぱいできる
今は練習や試作にはほぼ自作の粘土を使っています。100円ショップの粘土より使いやすくてコスパもいいんです。自作粘土は作ってから一日は生地を寝かせますが、ほぼ出来立てのベストな状態で使えるのも嬉しい。茎巻きなんかもしっとり伸びがよくてとてもやりやすいんですよ。改めて「新鮮な粘土っていいな」と実感しています。
まだまだ研究は続く
配合の比率、まだもう少し詰めたいところがあって。「これだ!」という答えにたどり着いたら、ご報告しますね。粘土を自分で作るなんて最初は思ってもみなかったけれど、やってみると素材そのものへの理解が深まってとても面白いです。ないものは作る、試したいことは試す——そのスタンスはカッターやモールド作りと同じだなあと、最近しみじみ思っています。
