
このページでは、造花、アーティフィシャルフラワー 、シルクフラワーのフラワーアレンジメントを制作する時に使用するお道具を紹介します。
使っているお道具は、それぞれのお教室、先生、デザイナーによってもさまざまです。
既に知っているもの、使ったことの無いもの・・人それぞれだと思いますが、アイテム別に用途や使い方をご紹介しますね。
お値段や機能を比較検討してご自分に合うものをセレクトしてみて下さいね。
動画でお道具の使い方を見てみよう
アーティフィシャルフラワーカッター

AC-5V 近正 アーティフィシャル カッター
お花のカット、ワイヤーのカット、太い茎・・
とにかくなんでもサクサク切れちゃうアーティフィシャルフラワー専用のカッターです♪

↑こちらは、バネ付きでパカっと開いてくれるアーティフィシャルシザー♪
私は別のカッターを使っているのですが、もしこれから買うならこれかな♪使いやすそうです (*´꒳`*)

↑ちょっといかつい?造花用カッター

むかーしからあるグリーンニッパ♪長いこと使っていますが、なかなか切れ味が衰えません♪
造花は茎も太く、軸に入っているワイヤーも非常に硬い!!
最近では造花・アーティフィシャルフラワーアレンジ向けのフラワーヘッド(フラワーピック)が出回るようになりましたが、造花・アーティフィシャルフラワーは、もともとは生花に似せて作られたもの。

↑茎の処理が簡単なフラワーヘッド。生花風に茎を生かした立体的なデザインであれば茎までリアルの精巧に作られている必要がありますが、お花がたっぷり詰まった面で見せるデザインなどには茎や葉っぱのリアル感までは不要です。
このように細めのワイヤーが付いていて、土台に刺しやすく、カットも簡単。ワイヤリングなどの下処理をしなくてもokでコストも抑えられます。
アーティフィシャルフラワーの人気も高まって、近年このタイプのお花のクオリティも上がってきています。
↑精巧に作られた硬い茎
茎や葉までしっかり付いているタイプほとんどで、そのまま花瓶に投げ入れができるように、また茎まで活かしたした大きなアレンジにも使えるように、耐久性のある丈夫な作りになっています。
こういうリアルに作られた硬い茎は100円ショップのニッパーではなかなか切れません。
まず小型のペンチや刃先の開きが狭いものは、太い茎を挟むことができません。
また、カットするにも大変な力が要ります。安価なものを使うと、アレンジ前の下準備の段階で早々に体力を消耗してしまいます。
そうはいっても価格は100円ショップの40倍以上^^;
たまーにしか作らないし・・という方は頑張って力ずくでカットしても良いかもしれませんが・・
日々かなりの量の花材処理が必要なショップの場合は、あっという間に腱鞘炎になります。
効率アップと使い勝手の良さは値段には変えられない価値があります。
アーティフィシャルフラワー専用のカッターは刃先が大きく開いてくれるので太い茎も挟みやすいです。
バネがついているので刃を開く時もらくらく♪切れ味も抜群です。
紫陽花の太い茎やクラッチブーケの茎の処理なんかも、バンバン切りそろえられて気持ちがいいですよ。

強力ニッパー

【KTC 京都機械工具】倍力ニッパ
こちらも使いやすくてオススメのニッパー。
中サイズの茎以下の太さ、ワイヤーカット。ミディアムサイズ(8センチ前後)のシングルローズくらいからワイヤーカットまで。よく使うお道具です。
10年以上使っていますが、切れ味は衰えません。クラフトを始めたばかりの頃に購入したもので、最初は高い!と思いましたが、長く使えて良い投資になりました。
切れ味、グリップ、カットのしやすさ、どれを取っても抜群です。安物を買って腱鞘炎になって、頻繁に買い換えるよりも、切れ味が良く使いやすいものを思い切って買っちゃった方が結局お得だと思ったお道具でした。
紫陽花などのめちゃめちゃ太くて硬い茎にはちょっと厳しいかも・・
お花の収納にも便利!
当店では、お花が届いたときに、茎部分とお花のヘッドに分けることが多いんです。
抜いたり、組みやすい長さにカットしたり。
大量のお花を管理しないといけないので、スペース問題もあり・・できるだけコンパクトに、清潔に収納したい。そんな時にもサクサク大量に、力を入れずにカットができるのは非常に便利。
お花をそのままお部屋に置いていると埃がついてしまうので、完成品以外のお花は乾燥剤と一緒に箱や収納ケースに入れるようにしています。
材料を大切に清潔に管理することはもちろん、埃を落とす手間もなく、その分時間も体力も節約できて合理的です。
ワイヤーカット

即日★アルスコーポレーション/Silky ワイヤーカット
こちらは軽い力で楽々作業ができるワイヤーカット。
太い茎は奥でしっかり掴んで切ることができます。また、茎チューブなどの柔らかい部分、細いワイヤーを切るときは先端のハサミになっているところを使います。
芯の太いワイヤーのカットと、その周りのチューブ部分のカット(クラフトハサミの作業)が同時にできるのが利点です。クラフトハサミ(➂)とニッパー(①)を持ち替えなくていいので、作業効率がアップします。
大きなペンチを使ってカットするよりもスマートで、所作も美しく見えます。女性向けのお教室などにも向いているお道具と言えるでしょう。
エレガントでお上品にレッスンを楽しみたいサロンスタイルの方におすすめ。
クラフトばさみ

茎に切り込みを入れたり、枝をカットしたり、型紙を切ったり、細いワイヤーを切ったり♪当店では消耗品とも言える、クラフト用万能ハサミ。
生花やクレイ、プリザーブドフラワーのレッスンでもよく使っていました。当時は何年も切れ味が衰えず使えていたのですが、アーティフィシャルフラワーや造花を扱うようになった途端に消耗品となりました。
付け根の方にワイヤーがカットできる溝もついているのですが、硬いものを切っていると嚙み合わせが悪くなり、切れなくなるので注意が必要です。
造花の茎に入っている硬いワイヤー-はこのハサミでは切れません。
布切りはさみ

リボンや布地をカットするハサミ。
花びらのトリミングにも使うので、切れ味が悪いものを使っていると布端がバサバサになるので制作中のイライラもMAXです。
布以外のものを切るハサミ③とは必ず分けて切れ味キープしましょう。
これは、100円ショップのものでも切れ味が良く長持ちするものがあります♪
セリアの裁ちばさみがお気に入りで自宅用にも4~5本同じものを持っています。
レッスンをしていると、初心者さんや生徒さんが布用はさみでワイヤーや硬いものを切ったり、クラフトハサミで太いワイヤーをカットして、あっという間に壊れることも度々ありました。
道具をお渡しするときに気を付けていただくようにお声かけもしていましたが、作業に夢中になると誰しもが一瞬で忘れてしまうんです^^;。
教室などで多数の人が使う場合は消耗品になるので、切れ味や機能を満たしていれば、コスパが良いに越したことはありません♪
⑤ラジオペンチ・クラフトペンチ

根本にワイヤーをカットする刃がついていて、先端の方は物をつかみやすいようにギザギザの溝が入っています。
お花を差し込む時や、ワイヤリングの時などに使います。
効率よくつかんだり抑えたりできる道具があるとワイヤリングやお花の安定感も、手先の疲労感も格段に違います。ネイルも守られますし、ワイヤリングの摩擦による指先へのダメージも驚くほど軽減できますよ^^。
先端が細くて長めのものが断然使いやすいです。
ラジオペンチは100円ショップでも購入できますが、安価なものはバネが壊れやすい、先が太い、切れ味が悪い、グリップがイマイチ、オイルで汚れる・・という難点も。
バネのないものはかみ合わせ部分が外れたり、開く時に一手間かかったり・・安かろう悪かろうのラジオペンチも多いです。
長く使うのなら、使い勝手の良いものにすることをおすすめします。
当店では写真と同じものを10年くらい使っていますが、切れ味もおとろえず、バネが壊れることもなく、グリップも良い、先端が細いので細かい作業もしっかりできます。
長年にわたって大活躍しているお気に入り道具のひとつ。
お値段や機能を比較したりしているとキリがないので、経験者のオススメをサクッとかってしまった方が時間を無駄にすることなく、安物買いの銭失いにならずに済むかもしれません。
⑥グルーガン
低温タイプのグルーガン

初心者さんや教室をなさっている方は↑低温グルーがおすすめです。やけどしたら大変なので・・ノズル周りにもカバーがあるものが良いです。
教室をしていた時も、「アチッ」という声が聞こえるとドキッ!!っとしていました。
器とフォームの固定、ワイヤリング、花材の固定などに使います。
高温タイプのグルーガン
当店では、高温グルーガンを使っています。
理由は作業効率が良いからです。
接着力が強い、冷えて固まるまでに少し余裕があるから微調整可能、グルーが溶けるのが早い。
先端にプラスチックのカバーがないので、グルーが固まった後でも先端を押し付けて溶かしながらグルーを奥まで流し込むこともできて便利。
↓こちらのガンは現在ショップでも使っているもの。手元スイッチ付きでトリガーも押しやすく、非常に使いやすいです。
![]() 手元スイッチ付 グルーガン 高温タイプ/AZ000700【00】《 花資材・道具 グルーガン・グルースティック グルーガン 》 |
高温グルーはやけど注意です!
慣れているはずの私も何度かやけどで痛い目にあって、身を持って安全な使い方を学習しました。
教室のレッスンでは何よりも安全第一です。教室では低音グルー、ショップなどで作業効率優先の方は高温グルーなど、使い分けると良いですね。
コードが長めなのも作業効率アップのポイントですよ^^大型の商品を制作するときなど、コードが届かないとイラッとします。
グルーガンは手元のスイッチがないものが多いので、通常、オン・オフは、コンセントの抜き差しで行います。
レッスン用などでまとまった時間に集中して作るのであればスイッチは無しでOKです。
空いた時間にちょこちょこ、というような時、1日のうちに何度も抜き差し、と行った使い方をする際は手元でパチっと切り替えられると大変便利です。
これからお花を始めたい方、お家でも作る機会が多い方は手元スイッチ付きをおすすめします。
【グルー芯】にも「低温用」「高温用」がそれぞれあるので、間違えないように気を付けて下さい。
低音グルーガンに高温用の芯を入れても溶けません。
グルーの故障にもつながります。高温グルーガンに低音を入れると溶け過ぎます。


即日 グルースティッククリア7mm 高温S 12本入 MA-GL-H100 /90-5090-0
グルーガンをそのままテーブルに置くのは非常に危険です!
グルーが流れてお花やリボン・テーブルを汚してしまったり、思わず触って「アチッ」となることも。
下を向けるとグルーが流れ落ちるので、寝かせて置くように、と言われることもあるようですが、多少グルーが落ちることがあっても、大した量ではないので、スタンドや容器を使うことをおすすめします。
安全面だけでなく、作業中にポンと放り込める置き場所、容器があると使いやすいです。
専用のスタンドも販売されていますが、金属製のミニバケツやガラス・陶器など広口の容器でも十分です。熱で溶けない素材であればOK。
耐熱シリコン製のものはくっついたグルーがポロっと外れてくれるのでお掃除が楽ですが、軽くて柔らかいため、曲がったり定位置が動いたりして使いづらいです。ある程度重たいもの方が安定感がありしっかり支えてくれます。
1度では書ききれなかったので、続きは次のページにて。
