スワッグとは?ガーランドとの違いは?フラワーアレンジの基礎知識

フラワーアレンジメント の定番デザインの1つである「スワッグ」。
どういうものかご存知ですか?
私が「スワッグ」と聞いて、パッと思いつくのはこんなデザイン♪
ナチュラルでとっても可愛いですね〜 (*´꒳`*)
壁飾り用に背面はフラットにして、前面にお花が来るように束ねる。そして逆さまに吊るして飾るデザインが「スワッグ」という感じ・・
イメージだけで、「これがスワッグです!」と言い切ってしまうのも乱暴なので、ちゃんと調べてみましょう!
コトバンクによると、以下のような意味。
花や葉のついた枝などで作る壁飾り。 特に、束ねて作るものをいう。 紐で結んだ部分を上にして飾ることが多い。 出典https://kotobank.jp/word/%E3%82%B9%E3%83%AF%E3%83%83%E3%82%B0-717717
概ね間違ってはいなかったようですね。歴史や由来などを深く遡ると諸説ありますが、現代ではもっと幅広く、
一般にはフラワーアレンジメント の「壁飾り全般」を指す言葉として使われています。
クリスマスになると、こういうデザインのスワッグが定番です。

ヒバの枝(茎?)や、材料をぐるぐるとワイヤーで束ねながら作っていきます。
ナチュラル感や季節感があって、なんだか童心に帰る気がします^^
私は、あまりナチュラル系のデザインを作らないので・・お花メインのものが多いです。
これもスワッグ=壁飾りの一種ですね。 リボンスワッグと読んでいます。


- クレッセント型、ホースシュー(馬の蹄)型
- ティアドロップ・キャスケード型
- 茎をまとめて逆さに吊るした型
などが「スワッグ」の定番形です。
壁飾り全般を指すということで、以下のようなデザインもスワッグと呼ぶことがあります♪


フラワーアレンジメントの昔からある定番形とはちょっと違うので、あまり「スワッグ」と呼ぶイメージが無いかもしれませんね。
当店では、「ウォールデコ」とネーミングしています。
特に「形」に忠実な名前をつけているというわけではなくて、インスピレーションで決めています。
そして、お花の教室をしていた時によく聞かれた質問が、
スワッグとガーランドはどう違うんですか?
ということ。
見た目が似たようなものが多いので、パッと見では違いがよく分かりませんよね?
フラワーアレンジメント における「ガーランド」というのは以下のような意味を持ちます。
つる植物や花を編んで作った飾り。ひもに造花や旗などをつけたものにもいう。 出典https://kotobank.jp/word/%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89-47311
ガーランドの説明としては、「繋がったもの」、「綱状の」という表現もよく使われます。

↑これぞまさに「ガーランド」というイメージです。 柔らかいので、吊り下げたり、巻きつけたりして使うことができますよ。
私が作るガーランドは、お花をたっぷり使うので、かなりボリューミィになります^^;




全ての材料に、ワイヤーの茎をつけて、その茎を繋げながら長さやボリュームを出しています。
この「ガーランド」は、フローラルフォームにお花を刺して作るアレンジメントとは作り方が異なります。
ボリュームにもよりますが、1つ1つ、ワイヤリングとテーピングが必要なので、少し手間がかかるデザインと言えますね。
壁にかけてしまえば、「スワッグ(壁飾り)」とも言えます。
ガーランドはフローラルフォーム(スポンジ)のような土台にお花を指しているものではなく、ワイヤーや茎を繋げているものなので、形を自由に曲げることができます。
同じような形でも、↓こちらの壁飾りは、三日月型の土台にお花を指して作っているものなので、「ガーランド」ではありません。

↑この作品は曲げたり伸ばしたりして形を変えることもできません。
↑柔らかいガーランドは、飾り方のバリエーションも豊富です。
まとめ
スワッグ=壁飾り
ガーランド=繋がったもの。綱状、紐状のデザイン
ということでした。 お役に立てば幸いです。