l
読者さんや受講生さんから多く寄せられる質問です↓
お花の作品を売ったり教室を開いたりしたいです!資格がなくても大丈夫でしょうか?私にもできるでしょうか?
・・本当によく聞かれます。
何かを決める時、一歩を踏み出そうとする時ってとても勇気がいりますよね。
なかなか自信が持てなかったり、「大丈夫!」と誰かに背中を押して欲しかったり・・
お気持ちよく分かります。
資格が必要かどうかは、人それぞれです。どんな活動がしたいかによって異なります。
今後同じような悩みをお持ちの方に参考にしていただけるように、私の考えをお伝えしていきますね。
前提として、お花の作品を販売したり教えたりするのに資格は必要ない
医師や弁護士、公務員や美容師などとは違い、フラワーアレンジメントやフラワー雑貨の作り方を教えたり、作品を売ったりするのに、そもそも免許や資格は必要ありません。
「教室を開きます」
「お店を始めます」
で、誰でもスタートすることができます。
花の資格のほとんどは民間資格。古くからある資格制度もあれば、独立して新しい資格制度を作っていくデザイナーや講師も多く、乱立傾向にあるとも言えます・・。
主催者の実績や所属する講師の数、レベル、受講課題、レッスンスタイルや規約なども様々です。
そもそもお花って、ただ咲いていて、自然界に生きているだけの「植物」です。
そこに、生け方、挿し方、差し向き、組み方、色合わせ、バランス・・など誰かがルールやデザインの型を考えて、トレンドや綺麗に見える法則などに当てはめている、というものですよね。
もちろんお花の処理方法などは知っていた方が花持ちが良くなったり、デザインの幅が広がったりします。
ある程度いけ方の法則に基づいて作った方が綺麗に見えたり自然に見える、という事はあります。
それぞれの協会やデザイナー独自の工法などもあるでしょう。
ただ・・トッププロや有名なフラワーアーティスト、デザイナーが
「〇〇協会の認定資格を持っています!」
「ディプロマを取得しました」
「○○協会所属」
と肩書きとして大々的にアピールすることはあまり無いですよね。
・・理事とか主催者側になれば多少は箔がつくかもしれませんが^^;
一律に同じような材料を使って、同じルールに基づいた作品を作る。それを広めていく資格システム、「認定講師」のような肩書きって個性や自分らしさとは真逆であるとも言えます。
大きな団体になればなるほど同じ資格を持っている人、同じような材料を使っている人、同じようなことができる人が多くなっていくのも事実です。
最初の一歩が踏み出せない方、不安な方は資格を目指すのもあり!
資格も短期集中ですぐに取得できるものから、ありとあらゆる技術を網羅していて膨大な時間とお金がかかるものまで、様々です。
自分の欲しい技術やノウハウを学べるかどうかは、各スクールのレッスン内容にかなり左右されるのでしっかり見極める必要があります。
資格取得のメリット
指導する講師や主催者がこれまでに学び、独自に研究してきたノウハウや経験など、貴重な教えを伝授してもらえるので、知識や技術を学ぶ時間のショートカットができます。(小出しでしか教えてもらえず、何年もかかるようなこともあるので注意^^;)
また、決められた課題作品を作ったり、試験のために勉強や練習をする、仲間と一緒に切磋琢磨する、ディプロマ取得、という流れは一定のスキルの向上と自信、モチベーションアップにもつながります。
そして多くの時間と高額な費用を投資する分、自分の意識も上がります!
販売や教室運営など、次のステップにも踏み出しやすくなるでしょう。
特に最初のうちは肩書きがあった方が安心できる人も多いです。
自信がなくて踏み出せない・・という方は、資格を取ってしまうのも一つの方法だと思います。
資格取得のデメリット
最も大きな負担は、高額な費用と時間です。
ベーシック、アドバンス、ディプロマ・・など、スクールによってコースも多岐に渡り、数十万単位でかかってきますし、その後の年会費、作品展やイベント、ブラッシュアップレッスンなどかなりの金額になります。
資格を取ることで得られる知識や技術、肩書き、サポートなどの恩恵に見合うのであれば、一概に高いとも言い切ないので、その辺は自分がどこまで活用できるかのバランスが大切ですね。
ただ、資格は取ったものの、講師やデザイナーとしての活動が負担になった、続けられなくなった、という人も多くいます。
なかなか人が集まらなかったり、安くしすぎて利益が出なかったり、お客様や生徒さんとの行き違いやトラブルがあったり、人気が出れば叩かれたり・・(笑)
どのビジネスも同じですが、継続するのは大変ですよね。
また、資格を取ったばかりに協会のルールやロイヤリティー、年会費、材料などに縛られ続けるという別の悩みが出てくることもあります^^;
入会時の契約で独立や退会後の技術利用を禁止しているところも多いため、なかなかやめることができなかったり、自分のスタイルで自由に創作を楽しみたい人には足かせになることも・・。
様々な側面があるので、メリットもデメリットも踏まえた上で、スクール選びは慎重に行う必要があるでしょう。
「資格は取ったけど自信がなくてできない」という人もたくさんいます。
受講生さんの中にも資格をお持ちの方が複数いらっしゃいますが、まだ技術に不安がある、覚えられない、教室のレッスンに満足できなかった、といったご不満やお悩みも度々打ち明けられます。
私も資格取得したばかりの頃はなかなか自信が持てず、「もっとスキルを磨かなくては!」「上手な人がいっぱいいるーー!」と焦って、複数のスクールへ行ったり別の資格を取ったり、を繰り返していました。
ノウハウコレクター的な感じだったかもしれません^^;
学べば学ぶほど自分の未熟さが分かってきて、先生になってからも、
「もっと上手な人や詳しい人はたくさんいるのに、私ごときが教えてもいいの??」

と、ぐるぐるしていました^^;
・・そう、資格を取ったからといってすぐに自信が持てる!という訳でもないんですよね。
むしろ勉強すればするほど焦りを感じてしまったり・・
自分よりも上手な人、詳しい人にどう思われるかは気にしなくてOK。
そう、作品を作ったりレッスンしたりする時に心配になるのが、自分よりも上手な人はたくさんいるのに、私なんかが教えていいの?販売してもいいの?という話。
これって結構陥りやすい気持ちではないでしょうか?
今振り返ると、そんなこと気にするだけ無駄だった!と思うのですが。
ハイ、気にしなくて大丈夫です。
自分よりも上手な人がいたら売ったり教えたりしてはいけない!となると、日本一上手な人や世界一上手な人しかできないという事になります。
やってもいいのは世界トップクラスの数人?となるとお花のマーケットだって広がりません。
学びたい人、買いたい人が求めることは人それぞれです。
私もまぁまぁ長いことお花作りをしていますが、当然自分よりも上手な人や詳しい人、センスのいい人はたくさんいます。
でも、3年前、5年前・・と過去の自分を振り返ってみると、今よりも未熟だったり雑だったり、知らないこともたくさんあったり・・と随分成長したなぁ・・と思うのです (*´꒳`*)
作り方を教えて欲しい、作品を購入したい、と言ってくださる方も少しずつ増えていきました。
そう、自分の一歩後ろ、二歩後ろにいる人、お花のことを全く知らない初心者さんだって、沢山いるのです。
たとえ当時は未熟でも、お花を教えたり販売したりしていなかったら、今実感できている成長は絶対になかったと断言できます。←もちろん今も修行中
「自信がないからできない、やらない」という選択をしていたら、教室を開いて生徒さん達に喜んでもらえることもなかったし、おうちに自分好みのお花を飾ることもできなかったし、たくさんのお客様に作品を購入してもらえることも、喜んでもらえることもなかったんです。
自信ないけど、上手な人は沢山いるけど・・と思いながらも踏み出して、続けてみると、新しい世界が広がっていきました。
そもそも、私よりも上手な人は、私なんて眼中にないでしょうし、わざわざ批判する必要もなければ相手にもしないはず・・。自分のお客さんや成長のために頑張っているでしょう。
私も、自分好みじゃない作品を目にしたところで、特に何もありませんし、この人はこういうのが好きなんだな、頑張って勉強中なんだな、くらいに思う程度です。
好きなインテリア、好きな芸能人、好きなスポーツ・・人それぞれ違うように、好き嫌い=正解不正解ではありません。選択の違いです。
誰だって初心者の頃はあったはずですし、成長のスピードもタイミングもいろいろ。
始めたばかりの人も、世界レベルの人も、物作りをする人は皆、良いものを作ろうと頑張っているはずです。
人の好みは百人百様ですから・・いろんな人が思い思いの作品を作ればいいと思うのです。
そして、知識や技術がたくさんあって、ものすごい作品が作れるからといって、教科書通りに作ったからといって、売れるというものでもありません。
お客様のニーズに合ったものをリサーチ、提供できることや、買いやすいシステムを作ったり、イメージ通りに作りたいものを表現できることのほうが大事だったりもします。
お花歴が長い、短い、と言っても、作業量や教室の稼働率、元々の資質やセンス、情報収集力や発信力によってもかなりの差があるでしょう。
教室選びにおいては、経歴や知名度、テクニックのすごさよりも、先生の人柄の良さの方が決め手になることも多いです。
決めるのはお客さんの自由。
誰に習うか、誰の作品を選ぶかはお客さんの自由です。
「私にも教えて!」「作って欲しい!」と誰かに言ってもらえるなら、友達相手だって、子供相手だって、家族相手だって、すぐに先生になって教えることができます。
SNSで発信していれば、見知らぬ人から「作ってもらえませんか?」と頼まれることがあるかもしれません。
ニーズがあればお家でオーダーを受けながら小さくお店をスタートすることもできます。
資格を持っていても、持っていなくても、たった一人でも、「習いたい」「作品が欲しい」と思ってもらえるなら、お客さんのニーズがあるなら、売ったり教えたりしてもOKなんです。(著作権は守りましょう)
逆を言うと、どんなに技術が高くでも、資格を持っていても、お客さんがいないなら、先生もお店もできません。
発信の仕方に問題があったり、写真の撮り方悪くて魅力が伝わっていなかったり、行動を起こしてもらえるほどの魅力が足りてないのかもしれません。
物販にしろ教室にしろ、提供する商品やサービスに対して価格が見合わないと思われているのなら売れません。
もしお客さんが集まらなくて困っているなら、「私も欲しい!」「こんなの作ってみたい!」と思ってもらえるように努力・研究するだけのこと。
注目すべきは未来のお客さんになってくれる人。自分の一歩後ろを歩いている人です。
なにも、その道の重鎮や自分よりもうんと上手な人に認めてもらう必要はないんです。
運転を習うなら、F1ドライバーではなく教習所で十分。
家庭料理を習うなら、一流シェフじゃなくて、お母さんやおばあちゃん、近所のお料理上手なママで十分。
・・むしろその方が気軽で、自分のレベルにも近いので分かりやすいはずです。
人の作品に面と向かって文句をつけるような人はほぼいませんし、万が一陰で批判するような人や見下すような人がいても、あなたの「お客様」ではありません。
もし的確な指摘であれば改善して成長の糧にすることだってできます。
関係ない人の批判を恐れてチャレンジしないなんて、もったいないと思いませんか?
販売をしたい、レッスンをしたい、と思った時、真っ先に気にするべきなのは、未来のお客様や生徒さんにどうやったら届けられるか?楽しんでもらえるか?ということです。
もちろん向上心は大切ですし、努力を続けることは大前提ですが、自分よりも詳しくて上手な人に批判されたら・・、まわりの人や同業者にどう思われるかな?なんて批判を恐れて作品作りや発信をしたって、未来のお客様には届きません。
お花を1年続けているなら、1年前の自分よりも知っていることはたくさんあるはずです。2年、3年と続けていれば、普通の人よりも詳しくなっているでしょう。
過去の自分のような人に、自分が当時わからなくて困ったこと、改善してきたことを教えてあげれば、きっと喜んでもらえるはずです。
私自身も、自分が悩んでいたことや知りたかった事をこうして記事にすることで、多くの方が見に来てくださっています。
必要としてくれる人に届けばOK!
あなたとお客さんがHappyならオールOKです!
最強の上達法はアウトプット
自信がないからできない、始めない、ではいつまで経っても変わりません。
自信がないから始める、始めるから上手くなる!なのです。
やり方がわからなければ、スクールに通ってもいいし、独学でもいいし、通信でもネット検索でもいいから、勉強してまずは自分が思うような作品を作れるように頑張る!
時間とお金を投資して、経験者に学ぶことは成長への近道になります。
そして、昨日より今日、今日より明日、知っていることや上手になったことが増えていけばOK!人と比べなくてもいいんです。
ある程度できるようになったら、どんどん作品を公開して、人にプレゼントしたり表現したり、レッスンしたり、販売したりしてアウトプット!
見られることを前提にすると、もっと素敵なものを作りたい、写真の撮り方を工夫したい・・とクリエイティブになれます。
人に教えようと思えば、分かりやすい指導方法を研究したり要点をまとめたり・・大切なことを再認識できます。
販売してみると、どういう作品にニーズがあるのか、自分の得意なスタイル、効率の良い作品作りの方法が分かってきます。
そこで、失敗したり、弱点に気付いたり、行き詰まったら、何が悪いのかを見極めてどんどん改善していくのです♪
まずは学んで、作ってみる、教えてみる、販売してみる・・・
学んだらアウトプット、実践!行動こそが何よりも成長の近道です♪
やりたいこと、得意なこと、お客さんに喜ばれることは何?
考えるべきは、
- あなたがやりたいことや作りたいものは?
- 人よりも得意なことは?
- それらを活かしてお客さんに喜ばれる方法は?
教室をしたい
お店で販売したい
ウェディングがやりたい・・
コツコツ力は誰にも負けない!
物作りに励みたい!
情報発信や人と関わることが得意!
・・といった具合に、好きなことや得意なことは人それぞれ違います。
そしていくら自分が好きなことで得意なことでもニーズがなければ仕事になりません。
お客さんに喜んでもらえる表現方法やデザイン、販売方法を考えましょう。
いくら才能があって素晴らしい作品を作ることができても、誰にも見てもらえなければ伝わりません。発信方法を考えましょう。
あなたがこれからやりたい仕事に資格が必要なら思い切って時間とお金を投資して資格を取りましょう!
必要なければ、資格を取らずに趣味コースや独学、研究努力して人に欲しいと思ってもらえる物作り、仕事作りを目指しましょう!
どちらも一長一短、自分の意思で決めるのが大切
結局決めるのは自分です。
自信がなくても、いくら周りに批判されても、やる人はやるしやらない人はやりません。
やりたければやったらいいし、やりたくなかったらやらなくていいんです。好きな方を選んでいいんです。
別に間違えたからって人生終わりじゃありません。
やり直せるから、大丈夫です。
とりあえず、今の自分がベストだと思う選択をして進んでみる、そして、
「やっぱり資格があった方が活動しやすいな」と思えば改めて勉強すればOK
「資格は取らなくてもよかったな」「かえって活動しにくいな・・」と思ったらやめて潔くリセットしちゃえばいいんです。
スクール選び失敗した!と思えばまた新しいスクールで学び直したり、独学で研究したりすればいいのです。
何が正しくて何が間違っているのか、あなたにとってどの道に進むのがベストなのか?それは人それぞれ違うので、自分自身でやってみなければ分かりません。
失敗することもあるでしょう。・・むしろ失敗前提で行く!くらいで丁度いいです。
時間とお金は有効に使いたいものですが・・失敗経験は最大の学びになります。
Concertoの通信講座は資格を持ってる人も持ってない人も、初心者さんも学び直したい人も、掛け持ちも、引き出しを増やしたい人も、ウェルカムです。
今の私ができること、持っている知識や経験が必要としている誰かの役に立てばいいなと思っています。
「Concertoの作品やデザインが好きだな」「こういうの作ってみたいな、自分の暮らしや仕事に活かしたいな」と思った人に役立ててもらえたらと思っています。
私はこのような考えのもとで、寄せられたご相談に乗っていますが、人それぞれ向き不向き、いろんな選択があると思います。
結局は「やりたい!」と思ったことを自分で決めて、進んで、失敗したら改善!そしてまた進む!というのが最強なのではないでしょうか。
成長が早い人を見ると「気づいたらもう初めてる!」「もうできるようになってる!?」というパターン・・
その決断力や行動力は見習いたいものです。
そういうシステムだから・・
皆がそうしているから・・
周りにどう思われるか心配・・
安いから、高いから・・
時間がないから、忙しいから・・
不器用だから・・
ではなくて、あなたがどうしたいか?どうしたらあなたのお客様に喜んでもらえるか?です。
色々悩んでいる方も、ご自分に合った選択ができますように♪