自宅教室開業準備。フラワー教室の運営に必要な準備やアイテムは?

先日通信講座の受講生の方から、
「自宅で教室を始めてみたいけど、全然準備が進みません。」「何からやって行けばいいでしょうか?」
というご質問をいただきました。
今ではベテランとなってどんなに慣れている方でも、最初は「初めての教室開校」のドキドキがあったはず!
未知の世界に飛び込む時は何でも大変ですよね。いざ「はじめよう!」と決心しても、何から手をつけたらいいのか分からない・・そういうもどかしさはよく分かります。
各種届出から、生徒さんの募集、レッスンの流れ、運営やフォローまで・・私自身も最初は右も左もわかりませんでした。
やりながら、分からないことがあったら調べる、問題にぶつかったら対策を考えて改善する、誰かに相談してみる、という感じで進んできました。
どんなレッスンにするか、どんなスタイルで行うかというのは、100人いれば100通りのやり方があります。あなたの教室なので、好きなようにしてOK!というのが最終的な結論ではあるのですが・・
いくら自分が良いと思うやり方でも、それが受け入れられなければ生徒が集まらない、続けてもらえない、ということになりますよね。
逆に、サービス過剰になりすぎても、自分の負担が大きくなってしまう心配があります。
そのあたりも踏まえて、このページでは、造花・アーティフィシャルフラワーを使用したフラワーアレンジメントの自宅教室の開業準備についてお伝えします。他分野の自宅教室を開きたい方、すでに教室を運営している方にも参考になる内容があるかもしれません。
私の経験談やその時々で気づいたことなどを加えつつ、お伝えしていけたらと思います。
これまでの経験がどなたかのお役に立てば幸いです。
まずは開業届を出す

収入を得る以上、これは早めに出しておいた方が良いですね。会社を設立するという選択肢もありますが、少しずつ自分のペースではじめたい、という方は、ひとまず「個人事業の開業届」を出しておきましょう。
【手続き名】個人事業の開業届出・廃業届出等手続き(国税庁)
最寄りの税務署へ行って上記の書類をもらって記入、提出するだけでOKです。ネットでダウンロードしておくこともできます。
ダウンロード&書き方の説明などはこちら(国税庁のサイトにリンク)
副業で始める場合、利益が出ていなくても所得税が戻ってきますし、同様に青色申告の申し込みもしておくと特別控除が受けられたり、赤字の繰越が可能になったりします。

【手続き名】[手続名]所得税の青色申告承認申請手続(国税庁)
ダウンロード&書き方の説明などはこちら(国税庁のサイトにリンク)
分からなければ税務署の方に聞いてみましょう。ネットであれこれ調べるのも方法ですが、「こういう時はどうしたらいいですか?」と窓口で聞いてしまえば1秒で解決します。確定申告の時期を避ければ、丁寧に教えてもらえます。恥ずかしがったり悩んだりしている時間は勿体無いですからね♪
私は記帳の仕方から勘定科目まで、一から教えてもらいました(^^;)
・・ちょうど空いてたみたいで・・ベテランらしき職員さんから、とても分かりやすくご指導いただき有難かったです。
自宅で趣味程度にやるだけだから・・と思われるかもしれませんが、仕事としてお金を得る以上は必要な届出です。
また、開業当初は意外に出費が多いもの。
黒字でも赤字でも、出しておけば受けられるメリットも大きいのです。
開業届の控え(届出の際に税務署で日付入りの確認印を押してもらえます)は、ビジネス銀行口座の開口や問屋さんとの取引でも提出を求められることがあるので、大切に保管しておくことをおすすめします。
開業届、卸取引なんて聞くとハードルが高く感じたような記憶がありますが、手続き自体はものの5分で終わり、拍子抜けします(笑)あれこれ悩まずサクッと終わらせてしまいましょう。

開業すると、事業所得の申告が必要になります。
仕事用に使ったものは経費になるので、売上金額などの出入りと合わせて帳簿を記入しましょう。
プライベート用とは別に、仕事用の銀行口座、郵便振替口座とクレジットカードを作っておくとわかりやすいです。
ビジネス口座は楽天銀行で作っています (*´꒳`*)
窓口に行かなくても、郵送書類の提出&オンラインで簡単に作れますよ。
ネットバンクなので、ちょっと前までは「普通の銀行から振り込めるんですか??」とよく聞かれてました^^;
支店名も「ジャズ」とか「ロック」とか不思議な感じですしね・・
もちろん普通の銀行と同じように入金も出金もできるし、入金や残高の確認もすぐにできるので超便利です!
楽天カードも年会費がかからずおすすめ♪どんどんポイントたまります (*´꒳`*)
私はエクセルで管理していますが、会計ソフトのアプリなどを使えばスマホでも簡単にできます。手書きでもOKです。
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準備万端になってから、いざレッスンを始めます!と突然宣言しても、すぐに人が集まるわけではありません。
教室したいな、レッスンを始めたいな・・と思ったら早めに、「教室開講に向けて勉強中です」「○月ごろからレッスンを始めます」「こんな作品を作ってみました」など、あなたが素敵な作品を作れること、近いうちに教えられることを少しずつPRしていきましょう。
アウトプットすることで自分の意識もどんどん上がっていきますよ。

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レッスン場所の確保

今回は自宅教室がテーマなので、レッスン場所はおうちになりますね。広さが確保できるリビングダイニングや、玄関から直行できる1室をレッスン部屋にするなど、環境に合わせて考えます。
大きめのテーブル、お花やお道具は同じお部屋に収納して置ける方が便利です。
ご家族がいる方はしっかり相談して無理のない範囲でスペースの確保をしておきましょう。
生徒さんが持参する荷物や上着の置き場所なども考えておきたいですね。
スリッパやトイレ、洗面所の準備

レッスンが終わった後やティータイムの前には手を洗いたいもの・・。
洗面所やトイレは気軽に使っていただけるよう綺麗に整えておきたいですね。
洗面所の解放が難しい場合は、除菌ウエットティッシュなどを準備しておきましょう。
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スリッパは洗えるものや汚れが染み込みにくいビニールレザー、使い捨てスリッパなどを使用したり、こまめに除菌したりして清潔を保ちましょう。
可愛さや豪華さも大事ですが、お客様のことを考えれば清潔が第一ではないでしょうか。
痛んできたら早めに買い替えることをおすすめします。

また、靴下を持参してもらってスリッパ無しと割り切ってしまうのも良いかもしれません・・・そこそこに合わせたスタイルで。
スリッパ【4cmヒール】【翌日お届け】リボン ヒール
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冬場はコートハンガーがあると良いですね。普通のハンガーを鴨居などに掛けるなどでもOK。
雨の日の傘立てやタオルなども考えておきましょう。
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お道具の準備

お道具は生徒さんに揃えてもらうようにしても良いですし、教室側で準備をして、手ぶらでお越しいただけるようなスタイルでもOK。
私が習っていたお花やクラフトのお教室などでも、先生によって色々な方法を取られていました。
入会金にお道具代を含めておいて、教室側でおすすめの物を揃えてあげるというようなこともできます。
教室の定員を決めて、人数分必要なものと、数人で共有できるものなど、検討しながら揃えていきましょう。
私が揃えていたお道具(定員6名)
ラジオペンチ
・ハサミ
・目打ち
・グルーガン・・・人数分
メジャー、定規、クラフトハサミ、フローラルテープ、フォームナイフ・・・半分の3人分ワイヤー、カッターマットなどは皆で共有、という感じでした。

生徒さんの持ち物

作品お持ち帰り用のバッグ、エプロン(お洋服の汚れ防止)、筆記用具、お道具など、こちらで準備するか、持参していただくか、など考えて、お申し込みの際に伝えておきましょう。
体験レッスンの時は、作品サイズに合わせたバッグを用意しておくと親切ですね。
ラッピングのサービスも喜ばれますよ。

レッスン案内、お申し込み用のブログやホームページの準備

レッスン料や材料費、入会金、サンプル作品の画像などを分かりやすく掲載してあると、安心感があって、体験レッスンなどもお申し込みしやすいですよね。
なんとなくキラキラした可愛いイメージだけで、具体性の無い写真や案内を見ても、私は怖くて申し込めません^^;
よほど、「この人の作品なら間違いない!」という場合なら別ですが・・。綺麗なデザインに越したことはありませんが、それ以上に「分かりやすさ」「ウェルカム感」が大切ですね。
最初は恥ずかしいかもしれませんが、レッスンについて、作品について、場所について、先生について、わかりやすければわかりやすいほど、お申し込みに対するハードルが下がります。
サンプル画像や料金はわかりやすく明朗に記載することをお勧めします。
サロン名でドメイン取得もおすすめします
サイトを作る方(外注する方も)は【お名前.com】などでサロン名のホームページアドレス用の独自ドメインを取っておくといいですよ♪
サーバーやブログシステムを変えてもずっと変わらない住所があるのは安心です。
私も、ショップのシステムやオンラインスクールのシステム、ブログ用のサーバーなど、これまで何度システムを変えたか分かりません^^;
でもアドレスはずっと一緒♪独自ドメインのアドレスと紐付けできるブログサービスも沢山ありますからね (*´꒳`*)
ameblo・・とかのアドレスよりカッコいいし(笑)
自宅住所の公開について
不特定多数の人に自宅の住所を公開するのは心配ですよね。自宅教室の場合、サイト上では最寄駅などおおよその場所(○○駅から徒歩○分)を記載して、詳細はお申し込み時にお伝えするケースが多いです。
お申し込みが決まれば、googleマップやPDFなどで分かりやすい地図なども用意しておくと良いでしょう。せっかく楽しみにお越し下さるのに、「迷ってなかなかたどり着けなかった」なんていうことになると、受講前の段階でテンションが下がってしまいます。
先生と一緒で、生徒さんも初めて行く習い事は緊張するものです。不安要素は出来る限り取り除いておきましょう。
お申し込みやお問い合わせの方法もメール、ライン、SNS、電話など、どのような手段で対応できるかを考え、伝えておきましょう。
できるだけたくさんの連絡方法があるといろんな人に対応できて安心ですね。
お返事のテンプレートなども、お車の方、バスの方、電車の方、など何パターンか用意しておくとスピーディーかつ的確に内容を伝えられるのでおすすめです。

レッスン料、入会金などを決める

これは所属するスクールや協会などで取り決めがあることも多いですね。
開講間もないときは、単発レッスンなどにして、モニターレッスンや材料費のみいただく、という形もありです。きっかけにしてたくさんの人に教室の良さを伝えられると良いですね。
続けていく場合の価格設定は、赤字になるほど下げてしまうと続けられませんし、作品や受講内容に見合わないほどに高くしてしまうと、生徒さんの方が続けられません。
作品作りの楽しさ、ウキウキするようなデザインの可愛らしさなど、しっかりと料金に見合う価値を届けて、楽しく続けてもらえるように努力していきたいですね。
後に記載している「ティーサービス」の有無や内容によっても変わってきます。
お客様の層は?
レッスンに来ていただきたいお客様の層をある程度絞ると金額設定がしやすくなります。
自分と同じ世代・環境の人だとどれくらいの金額ならお稽古事に払いやすいか?自分よりもう少し若い人なら?もっと落ち着いた世代の方にきてもらうには??周りの人に意見を聞いたり、他のお稽古事や同業の相場などもリサーチしてみて、無理なく楽しく続けていただける金額設定にしたいですね。
レッスンスケジュールを決める
- 生徒さんと個別に打ち合わせてスケジュールの合う日に設定する。
- 自分の空いている日をすべてレッスン日にする。
- 毎月第3○曜日、などレッスン日を絞る
- 毎週○曜日のように、定期的に開催
- 毎月第何○週目、とまとまったレッスンウィークを決める
- 季節に1回、など不定期に開催して告知をする
など。
私の場合、教室を開いたばかりの頃は①の個別に打ち合わせ、生徒さんが増えてくると対応しきれなくなったので、⑤のレッスンウィークスタイルに変えていきました。
次のレッスンまで約3週あるので、その間にサンプル作りや材料の調達、スイーツの準備などをゆっくり整えて・・。レッスン日が集中しているとお掃除や準備も楽なので効率よく時間を使うことができました。
予約の取り方も、個別にメールや電話、LINEで確認してもらった上で決めるのか、スケジュールや空き状況を随時公開して空いている日の中で予約を入れてもらうのか、オンライン予約できるアプリなどを利用するか、など方法を決めておきましょう。生徒数が増えると予約のやりとりだけでも結構な時間が取られます。
自分のペース、家族のペース、生徒さんのご希望などに合わせて考えてみてくださいね。
材料の調達とサンプル作り

レッスン用の見本作品を作りましょう。
間近で美しい見本を見ながら学べるのは対面式のスクールの大きな魅力ですよね。
「わたしも同じものがほしい!」「作ってみたい!」「この先生に習いたい!と思ってもらえるような作品を提案していきたいですね^^
レッスン中はおしゃべりに花が咲いたり、なかなかリボンの色を決められなかったり・・と思いのほか時間が早く過ぎていきます。
初心者さんには短時間でできて見栄えのする作品がおすすめです。
材料の調達について
始めはどうしても仕入れすぎてしまう傾向にあると思いますが、慣れないうちに大量に買い込むのは危険です!
デザインバリエーションが豊富な使いやすいお花、可愛いけど限られたデザインにしか使えなかったお花・・経験値が増えるまでは見誤ることも多いです。
最初のうちは何人分必要か、各材料何がどれくらいいるのかをしっかり計算して、ほんの少し余裕を持って揃えるくらいが安心です。
使い回しのきくものなら良いのですが、シーズンアイテムなどは余ると大変なので、できるだけ使いきれるように仕入れのプランを立てましょう。


規約の準備(レッスンポリシー)を準備
あなたの教室のルール作りです。
- キャンセル時の対応
(当日、前日、○日前まで、キャンセル料は必要か?、連絡方法など) - 開始・終了時間(早く着いた、時間内に終わらなかった時の対応は?)
- 材料やキットの取り置きの有無(キャンセル時の材料の対応など)
- 材料のお持ち込みの可否
- お子様やペット、同性、異性の同伴者は入室可能か
- レッスン時間外の質問や相談の対応方法
- 著作権についての記載(複製の無断販売や自作発言など)
- 教室内での営業や売り込みの禁止
- 怪我、お洋服などの汚損、破損時の責任の有無
- 教室内での写真撮影
基本的には性善説に基づいて良いとは思うのですが、自分の常識は他人の非常識。レッスンでは思いもよらないこと、想定しないハプニングが起こります。その場の対応でついついなんでもOKにしていると、後々自分の首を絞めることになります。
また、自分が困るだけならまだしも、他の生徒さんのご迷惑になったり教室全体に悪影響を及ぼすこともあります。
1人だけならなんとか対応できるけれど、2、3人になったら?全員に同じことをされたら?「我慢」「忍耐」だけでは対応し切れなくなることもあるでしょう。教室運営や生活に支障を来すことが無いように規約はしっかり作っておきましょう。
「想定外」なことは数え切れないくらいありましたが、一部ピックアップして例をあげますね。
プチ経験談その1
私は時間外の質問の対応に大変悩まされた記憶があります。メールで「こういう時ってどうしたらいいんですか?」と言うような内容も、文章で具体的に伝えようと思うと返信にとても時間がかかります。なかなか伝わらない時にはキャッチボールが延々と続いてしまうことも・・
熱心に取り組んでいただけて、質問も嬉しかったのですが、直接受講内容に関わることもあれば、サポート外の自習作品の質問や、人生相談、材料の購入依頼までいろいろ・・
1日に2人、3人・・と増えていくと何時間も返信を打っていたり・・。下手したらレッスン時間よりメールの返信している時間の方が長いのでは?ということもあり、日常生活や仕事時間が圧迫されていくようになりました。
誠意を持って対応することは大切なのですが、都合よく安請け合いしてしまうと、相手もそれを見た周りの人も、「そうしてもいいんだ」→「そうするのが当たり前」になっていきます。
レッスン中はバタバタして質問しにくいから、あとでメールして聞けばいいか・・(丁寧に解説してもらえるし?)みたいな流れにもなりかねません^^;。
講師育成のコースなどになると内容の濃い質問や相談も増えるため、たくさんの生徒を受け持っていた時はとても大変でした。
仕事はそれだけではありませんから、材料の発注や掃除、サンプル作りやら、ティーサービスの準備やらブログやサイトの管理から、予約のやりとり・・やることが山ほどあるのです。
次第に対応しきれなくなり、要点だけお伝えして「詳しいことは次回のレッスンの時に」、「急ぎの質問は電話でお願いします」という感じで、流れを変えるようにしました。
・・最初からそうして対応しておけばよかった・・と深く反省しました。
ひとつひとつは些細な事でも、人数が増えたり、やることが増えたり、生徒さんのレベルが上がってくると、かなり時間や労力の負担は大きくなります。
ルールを作ってはじめから伝えておけば問題も起こりにくくなります。
プチ体験談その2
写真撮影に関するルールも、最初に説明することをおすすめします。
私は体験レッスンに来た方に、「わ~可愛い!!」とバシバシお部屋を取られて、あまり見られたくない部分まで、ブログで巨大な写真を晒された経験があります^^;
開校間もない当時の私にとっては想定外のことで、その方も全く悪気がなく、むしろ「教室を宣伝してあげた」くらいの感覚だったようです。
自分の常識と人の常識は違うんだ・・と身に染みて学んだ出来事でした。
どこを見られても撮られても公開されてもOKという方でない限りは、撮影には気をつけた方が良いと思います。
レッスン中に制作手順を細かく撮影して、その写真を使ったレッスン教材を販売された、という先生もいらっしゃいました。
先生同士で話していると、おかしなことをする人ほど「一見フレンドリーで感じがいい」という業界あるあるなんかもあります^^;
素敵な教室へ行ってテンションが上がると、いっぱい撮りたいし、いろんな人に教えたい!という気持ちは想像できますよね。
生徒さんに悪気がなくても、写真や位置情報で個人情報が丸見えになるということもあり得ます。
家の外観、窓からの景色、室内の様子、レッスン部屋以外のスペース、飾っているディスプレイや先生の見本作品たち、レッスン風景、他の生徒さんが作った作品、作り方の手順や工程など、どこまで撮影or公開OKにするか考えて最初に伝えておきましょう。
体験レッスンの方にはメールでの事前案内の際に伝えたり、口頭で説明する、入会時される際には規約にチェックと署名をしてもらう、などのケースが一般的です。
ティーサービスの有無や内容を決める

ティーサービスもお教室によって色々。
制作だけに集中して技術をしっかり学ぶスタイルのお教室、レッスンでは比較的簡単なものをのんびり作って、その後の素敵なサービスにうっとりするお教室などなど・・
自宅教室のサービスにはいろんなスタイルがあります。
いくつかのパターンをリストにしておきますね。
- 何も無し、お茶やジュースなど好きなものを持参OK
- 紅茶やコーヒー、ジュースなどの飲み物だけ提供
- 簡単なスイーツと飲み物(←私はコレ)
- 生菓子や手作りスイーツ、テーブルコーディネートもして本格的なティータイム
- ティーバッグやドリップパックのコーヒーなどを準備してセルフスタイルで提供
私の場合は、生菓子だと当日の調達が大変&キャンセルの時にロスになって困るので×、カロリー制限中の人のことやそれぞれの嗜好なども考慮して、個包装のチョコレートや焼き菓子などのプチスイーツをトレーなどに入れて休憩時間にお出ししていました。
会話に入るのが苦手、作り終わったら早く帰りたい、という人だっているかもしれませんよね。
生徒さんは食べても食べなくてもOK。キャンセルや余りが出ても翌日以降のレッスンに置いておける、洗い物も少ない、ということで、負担も少なかったです。
ティータイムの時間が長すぎないのもよかったかもしれません。
素敵なサービスで毎回お迎えできれば理想ですが、技術をしっかり学んでいただくこと制作を楽しんでいただくことに重点を置いていたので、おもてなしは程々でいいかなと割り切っていました。
ただ、レッスンで頭を使って手を動かすと、お腹も空くし、甘いものが食べたくなる!という方は多いもの。
負担にならない程度に簡単なスイーツを準備するのは喜ばれると思います。
おもてなしやサービスをどこまで提供するかによって、レッスン時間も準備の時間もレッスン料も変わってきます。
・・一度大きくやってしまうと、減らした時に「ケチってる?」って思われることも無きにしも非ず・・
ニーズは本当に人それぞれなので、自分でコレ!という方向性を決めたり、小さく試しながら自分の教室にあったサービスにしていく、というのが良いと思います。
レッスンの流れをシミュレーション
お問い合わせの返事の用意、キャンセル時や道に迷った際の対応、お迎えしてから席に座っていただくまでの流れ、持ち物の置き場所、コートや上着のお預かり、お手洗いや洗面所の説明、レッスンを進める順番、道具の使い方の説明、ティーサービスのタイミング、レッスン内容の説明、資料や作品アルバムの準備、お帰りの際の忘れ物チェックや、作品の持ち帰り方法、お見送り、サンキューメールやアンケートなどなど。
至れり尽くせりにするのか、お片付けは途中までor最後まで手伝ってもらうのか、できるだけセルフでやってもらうのかなども考えが分かれるところです。
お申込みからアフターフォローまで、どのような流れになるかシミュレーションしておきましょう。お友達やご家族に協力してもらって、練習してみるのもいいですね。
自宅教室の開講準備 まとめ
- 開業届を出す
- PR・告知をはじめる
- レッスン案内、お申し込み用のブログやホームページの準備
- レッスン場所の確保
- スリッパやトイレ、洗面所の準備
- お道具の準備
- 生徒さんの持ち物
- レッスン料、入会金などを決める
- レッスンスケジュール・予約方法を決める
- 材料の調達とサンプル作り
- 規約の準備(レッスンポリシー)を準備
- ティーサービスの有無や内容を決める
- レッスンの流れをシミュレーション
教室開講の準備から、事前の流れまで・・思いつくことを書き出してみました。
必要なものだけピックアップしてもOK、独自のやり方を加えてもOK。
あなたの個性に合わせた素敵なお教室の実現に向けて、頑張ってくださいね。
これから自宅教室を始めたい、という方の参考になれば幸いです。