フラワーアレンジメントの基本 お花ってどっち向きに入れたらいいの?


お花のアレンジやディスプレイを作る時、どっち向きに挿したらいいんだろう??って迷いませんか?

検定試験でもない限り、明確な正解があるわけではないので、ナチュラルにざっくり入れたりとか、こっち向けたら可愛いな・・って感じで楽しめばOKなのですが・・。

きちんと感を見せたい場合などは、フラワーアレンジメントの基本の差し向きを知っておくと、作りやすいと思います♪

このページでは、フラワーアレンジメントでよく出てくるお花のさし方、「放射状」の考え方についてお伝えしていきますね。

フラワーアレンジメントの基本の差し向き、放射状

フラワーアレンジメントの定番デザインは、放射状といって、一点から外側に向くようにお花を入れていく作品が多いです。

上から見ても横から見ても、1点から外側に向かっている状態。
ラウンド・ドームアレンジを横から見るとこんな感じ↓

丸いポイントからお花が外側に向かっている感じです。

お花の分量やデザイン、器の形状、デザイナーの好みによっても微妙に基点の位置が変わってくるのですが、大体こんな感じで捉えると分かりやすいと思います。

  • 器と1;1くらいの高さがあれば、器の縁の高さの真ん中あたり。
  • 真ん中の図のように、お花の分量が少ない時やナチュラルに見せたい時などは、中心点を下の方に下げると自然に見えます。
  • ボリューミィにお花を入れる時は、縁のあたりに少し下向きのお花も混ぜてあげるとぷっくり丸い、デコラティブな形になります。(好みにもよります)
  • お花屋さんなどは、もう少し下の方に基点があるナチュラルなスタイル(自然にお花が上に向かって生えている感じ、高低差をつけたエアリーなデザイン)が多い印象です。

※あえて、花向きを変えたり交差させたりするデザインもありますし、デザイナーの好みもあるので、これが世界共通の正解!っていう訳ではありません。

花束やクラッチブーケの花向きも放射状


↑このようなクラッチブーケも、放射状にお花が入っています。

真ん中から外側のアウトラインに向かって、最短距離でお花を外側に向ける感じで組んでいきます。

ブーケ が大きくなっていくに従って、中心点の位置が下になっていきますが、「放射状」を意識するのは同じです。
※細長いスタイルにする時は、並行に入れていくデザインもあります。

ワイヤリングブーケの花向きも放射状


こちらはお花の茎をワイヤーに付け替えて組んでいくタイプのワイヤリングブーケ。
こちらも作り方を図にするとこのような放射状↓



中心から外側にお花がふわーっと広がっていくように作っていきます。

形が変わっても同じ


こちらも少し横長に入れたアレンジですが、向きは中心から外側に向かって入っています。

三方見、一方見のアレンジは中心が少し後ろに

生花のフラワーアレンジメントの型として習う、「トライアンギュラー」や「ファン」などの三方見・一方見※のアレンジだと、この中心点が少し後ろにずれます。

※前面から見た時にお花が綺麗に見えるように入れて、後ろ側はリーフなどでカバーする、壁際などに飾るデザイン。

飾りたい場所に合わせて、応用・微調整してみよう

基本の放射状が理解できたら、作品のデザインや飾る場所に合わせて応用してみるのがおすすめ♪

例えば、目線よりも低い位置飾るか、高い位置に飾るか、この作品はどの方向から見られることが多いか?というのを考えてみます。

食卓やテーブルに飾るお花は少し上向きを意識


食卓に飾るお花は、座った時に上から見下ろすようなシチュエーションが多いので、少し上むき気味にお花を入れることを意識すると、目線に入った時に綺麗に見えます。

注意点



↑こんな感じで、手元で作っていると、自分目線に合わせてお花が全部上向きになってしまう・・ということもしばしば。

この位置からお花を眺めるのは作っている時だけなので、いざ出来上がって離れた場所に置いてみると、お花の顔が上向きのものばかりで綺麗に見えない、ということがよくあります。

作りながら、時々高いところや低いところに置いてみたり、離れて作品を眺める癖をつけておくと良いですよ (*´꒳`*)

高めの位置に飾る時は少し下向きのお花も混ぜてあげる


玄関やハイチェスト、棚の上など・・ちょっと高めの位置に飾りたいフラワーアレンジメントを作る場合は、お花を上に向けるよりも、前向きや横向き、下向きのお花を多めにしてあげると、お花と目が合って綺麗に見えます (*´꒳`*)

理論に囚われすぎず、柔軟に♪

教科書通りに、基点からどの角度で、どの方向を向けて・・
と正しい型や基本を学ぶことは大切ですが、お花の勉強をしていると、どうしても「正しいルールやテクニックで作られているか、作品が美しいか」だけに囚われてしまいがちです。

でもお花の作品って出来上がった後、どこにどんなふうに飾るのか?「空間との調和」もとても大切です。

例えばウェディングブーケであっても、

いかに凄いテクニックで作られているか
ブーケ自体が美しいか
すごいデザイナーが作っているか

よりも、

花嫁さんの雰囲気やドレスの色、シルエットに調和するか、
花嫁さんが持った時のサイズバランスはどうか、
どうすれば花嫁さんがより素敵に見えるか

が大切ですよね?

インテリアフラワーも同じで、「お手本のように正確に作られているか」よりも、家具とのバランスや飾った時に空間が素敵に見えるかどうか、自分の好きなイメージに合っているかどうか、がすごく大切です。

ですから、お花がきれいに見える基本の考え方は頭に入れつつ、必ずしも決められた比率や角度、花数で作らなくてもok!

飾る場所やシチュエーションに合わせた個性や工夫をプラスしていきましょう (*´꒳`*)

花向きの応用方法色々

お花の向きの決め方については、先ほどお話しした、「飾る場所」以外にもいくつかポイントがあります。

お花の種類に合わせる

お花には様々なサイズや形がありますよね。

  • 細長い蕾のようなお花
  • ふんわりまぁるく咲いたピオニーやカーネーション
  • 小さなお花が集合したあじさいやスノーボール
  • 平たい形のガーベラやひまわり
  • 高さのある大輪のバラ
  • カップ咲、カメリアのような開いたお花
  • ダリアなど少し傾きや表情のあるお花

など。それぞれのお花によって、綺麗に見えるお顔の向きというのは少しずつ違います。

基本は放射状だけど、このお花は少しこっちを向けた方がお顔が綺麗に見えるなーと思ったらちょっと変えてあげる、という感じですね♪

蕾っぽいお花は少し上むきに飛び出して生えている感じ、とか、ガーベラのような平たいお花は花同士をちょっと重ねてあげる、など。

あまりやりすぎるとゴチャゴチャに見えてしまうこともあるので、離れて確認してみたり、人に見てもらったりして、全体が調和していればOK。

作りたいスタイル・雰囲気に合わせる

キュートな感じにしたい時、デコラティブなイメージで作りたい時

放射状&綺麗な形にアウトライン(輪郭)を揃えて、キュッと詰まった感じのアレンジにするとオブジェっぽくなります。

私のデザインはこのようなスタイルが多めです。

ナチュラルなイメージにしたい時


お花が自然に生えている感じを意識して、少しバランスを崩したり、高低差・立体感をつけたりします。

お花の向きも、キッチリ全てを放射状・シンメトリー(左右対称)にするよりも、部分的に少し崩してあげると自然に見えます。

生花の場合はこちらのスタイルを好まれるデザイナーさんが多いですね。

このように、器によって、お花によって、置き場所によって、サイズによって・・

基本を知った上で、自分なりの好みや工夫を加えていくことで、作品がより魅力的になります。

この作品はどんな場所に飾りやすいかな?
どうやったらもっと素敵に見えるかな?
どうやったら空間に調和するかな?
どうやったら相手に喜んでもらえるかな?

とあれこれ考えるのは、クリエイターにとって楽しい時間ですね 。

お花作りの参考になれば、幸いです。

Hana

作品販売やフラワースクールの経験を生かして、お花に関する情報発信をしています。 おうちでのんびり物作りをしているのが幸せな引きこもり体質です。 |管理人につ...

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