造花フラワーアレンジの作り方 お花の下準備や固定に使う接着剤は?

このページでは、造花、アーティフィシャルフラワー アレンジを作る際に使用する「接着剤」についてお話ししますね。
生花のフラワーアレンジメント では、あまり使用する機会のない接着剤・・ ブーケ(ホルダータイプの)のお花の抜け落ち防止やリーフの加工に使うくらいでしょうか。
生花の場合は、吸水スポンジがしっかりお花をホールドしてくれますし、枯れたら捨ててしまうので、それほど丈夫さや耐久性は必要ありません。
造花、アーティフィシャルフラワー を使ったアレンジでは接着剤が必須
生花とは違って、長く飾るアレンジメントは、丈夫さ、耐久性が非常に重要です。
飾っている間やちょっと動かした時に、お花がポロッと落ちてしまったり、器と土台が外れたりしまったら大変です。
お花とワイヤー、お花と土台、土台と器、をしっかりと接着しておかなくてはなりません。
耐久性の大切さはこちらの記事で解説しています↓

接着剤は用途によって使い分けます
グルーガン

- お花にワイヤーをセットする時
- お花の抜け落ち防止(フローラルフォームとの接着)
- フローラルフォームと器の接着
- お花をボックスやフレーム、ボードに直接貼り付ける時
- 花びらをはり合わせる時
などに使います。

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グルーガンには高温用と低温用があって、スティック状のグルー芯を入れて使います。
初心者さんは、やけど防止のため低温タイプのグルーガンがオススメです。
低温用のグルーガン+低温用のグルー芯のセットで使います。
グルースティックが溶ける温度が低いため、すぐにグルーの温度が下がって、あまり熱くなりません。ただし、グルーを出した直後に触るとやけどしてしまうので気をつけて下さい。
教室のレッスンで使用する際は、生徒さんの安全第一のため、低温グルーを使うようにしましょう(スクールをしていた時は低温でも、火傷する方がいらっしゃいました><保冷剤など用意しておきましょう!)。
手元にそのまま置いてしまうと、グルーが垂れてテーブルが汚れてしまったり、うっかり先端に触ってしまって危険です。
お花やリボンが汚れたりすることもあるので、スタンドや、器に入れたり、シリコンマットなどを強いて、材料や手元から離して置くようにしましょう。
造花アレンジに使うお道具はこちらでご紹介しています↓

作業に慣れてくると、高温の方が使いやすいです。
グルーガンの使い方にある程度慣れて、「うっかり触っちゃう」ことが無くなれば、高温タイプの方が便利。
固まるのが遅いので、少し余裕を持って作業できる、しっかりくっつくのが利点です。
高温タイプのグルーガンには高温タイプのグルー芯を使います。
グルーガンの注意点
- 火傷に注意!
- ガラスや金属、プラスチック素材にはくっつきにくい
- 糸が出る(アレンジが終わってからまとめて取り除くのが○)
- 固まるのが早い(メリットでもあります)

木工ボンド

- 器とフローラルフォームを固定する時
- お花の抜け落ち防止
に使います。 グルー接着だけでは外れやすいので、販売用や贈り物はボンドで補強しておくのが安心です。
器とフローラルフォームを固定する時は、グルーで仮留めしてから、隙間に木工ボンドをつけていきます。
お花の抜け落ち防止に使う時は、アレンジする際に、ワイヤーにボンドを付けながらフローラルフォームに挿していきます。
固まるのに時間がかかるので、ゆっくり作業ができる、やり直しができるのが利点です。
また、土台全体にボンドを塗ってから、お花を挿していく、という方法もあります。
多用途接着剤

- 器とフローラルフォームの接着
- コサージュ台の接着
- ガラスやアイアン(金属)のベースセット などに使用します。
ガラスやプラスチック、金属など、素材を選ばずスピーディーに接着できる多用途接着剤。 ボンドよりも早く固まり、グルーガンよりもしっかり接着できます。
花用接着剤

花びらの接着などに使います。 茎やキャップを外すと崩壊してしまうお花の花びら接着に便利。主に生花の固定に使う防水性の接着剤です。プリザーブドフラワー・ドライフラワー・リボンなどにも使えます。
温めなくても良いグルーガンのような感じ。熱くないので安全です。固まるのも早く、接着後は少し粘り気が残ります。
硬化時間や、適した素材、強度などがそれぞれ違うので、デザインや用途によって使い分けましょう。

造花・アーティフィシャルフラワー アレンジに使用する接着剤についてのお話でした。お花や手作りががお好きな方にご活用いただければ幸いです。
布製品と接着剤についての説明はこちら↓