【フラワーアレンジメントの基礎知識】フォーカルポイントって何?


フォーカルポイント』という言葉をご存知ですか?

ウィキペディアによると、このような説明。

フォーカルポイント(英: Focal point)とは、建築や園芸・造園で使われる言葉で、「注視点」、「目を引く点」の意味である。洋室では暖炉、薪ストーブ、ニッチ(飾り棚)、和室では床の間、庭ではシンボルツリーやオーナメントなどが該当する
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/フォーカルポイント

ということで、主にガーデニングやインテリアで使われることが多い言葉なのですが、フラワーアレンジメントでも非常によく出てきます!


生花のフラワースクールではよく、「構成上・視覚上の焦点」という説明がされます。テキストや説明図では「FP」や「フォーカル」と略されることもありますね。

勉強しているうちにすぐ分かるようになるので、テキストや書籍では簡単な説明だけで終わっていることが多いようです。。


まさに、「焦点」という言葉のままなのですが・・ちょっと分かりにくくないですか?

初めて聞いたときには、構成上?視覚上?焦点??なんのこっちゃ???って思っていました。


単語の意味は何となくわかるけど、それがフラワーアレンジメントの「何を」「どこを」指しているのか、ピンと来なかったんです。

少しかみ砕いて説明していきましょう!

フラワーアレンジメントにおいてのフォーカルポイントとは?

その作品の中での「主役」「目を引く点」「視線を集める場所」「中心となる部分」「見た目の核となる部分」などを指します。

フォーカルポイントのパターンいろいろ

  • 主役となるお花が中心のあたりに分かりやすく入っているもの
  • 少しだけ振って(傾けて)、正面からずらしているもの
  • 横長の作品などは、中心エリアではなく、左右どちらかに寄せているものも。
  • 「フォーカルエリア」としていくつかのお花を集合させているもの
  • デザインによっては、お花だけでなく枝やリーフなどが主役になる場合もある。
  • 全体の雰囲気や形で見せる作品などは、「フォーカルポイント無し」という場合も。

置くタイプのアレンジメントだけでなく、ガーランドやリースなどにも、デザインによってフォーカルポイントを決めたデザインのものがあります。

フォーカルポイントを考えて作品を作る理由は?

メリハリや変化をつける為、また、中心となる部分を決めることで安定感が感じられるというのが大きな理由です。

ドラマや映画でも主役と脇役がいるように、


アイドルグループでもセンターと脇を固める人たちがいるように・・

皆が揃って同じことを同じようにするよりも、役割分担をして、メリハリや起承転結を付けながら1つの作品を作り上げるというイメージでしょうか。


ファッションでも、メインカラーや主役アイテムを決めて、差し色小物を加えていく、というようなコーディネートがありますよね。

核となる部分、何を見せたいか、というのを決めておくことで、全体の流れができてきます。

実例作品を見てみましょう

私が作った作品の中でフォーカルポイントが分かりやすいものピックアップしてみますね。



こちらのウェルカムボードは右上のピンクの3輪がフォーカルポイント(エリア)。

残りのお花はフォーカルを引き立てるような流れを作ったり、色を抑えたり、サイズを変えたり、メリハリを持たせて、生き生きとしたイメージに仕上げています。


ウェルカムボードの作り方やレイアウトの考え方はこちら↓

バラ園のようなイングリッシュローズのアレンジ。

こちらは真ん中(やや左)のピンクのお花がフォーカルポイントです。

近くに同じ色を固めて、少しふんわりと。



こちらのウォールデコレーションはドーンと分かりやすく真ん中に。

ちなみにこちらのリボンスワッグ(通信レッスン作品)は、「ここ!」という場所は決めていない、フォーカル無しパターンです。

しいていうならど真ん中のお花かリボンが一番目立ってるかな?

・・フォルム全体が主役とも言えるかも。

よく似た言葉、「メカニカルフォーカルポイント」


こちらも生花の基礎を形式的に学ぶスクールで、よく使われる言葉です。こちらは「構造上の焦点」と言われています。


「見た目上」ではなくて、「造り」のことですね。

構造上、重要な部分ということで、ブーケやラウンドアレンジなどの支点となる部分を指します。

この図で言うと、茎(線)が集まっている中心の部分のことです。

ブーケやブートニアではお花がバラバラにならないようにこの部分を1点に集中させて作っていきます。



ラウンドアレンジでいうと、青い点の部分、こちらも茎の方向が集中する中心点になります。

ラウンドアレンジについての解説はこちら↓

「メカニカルフォーカルポイント(MFP)」を理解しておくと、茎が交差することなく、綺麗な放射状にお花を入れていくことができます。

(デザインによっては、複数焦点になることもあります)

「フォーカルポイント」「メカニカルフォーカルポイント」について、理解できましたか??

フォーカルポイントは「視線が集まる場所」「見た目での主役」。

なんとなく、「このお花(こ辺の部分)と目が合う?」というようなイメージです。作り手が「ここ!」と思っていても、他の人は別の部分に目がいく、といったこともあるかもしれませんね。


メカニカルフォーカルポイントは、構造上大切な部分(支点、基点)です。
フラワーアレンジメント を作るとき、作品を目にした時、ちょっと意識してみると見え方が変わってくるかもしれませんね。

花作りのお役に立てば幸いです。

Hana

作品販売やフラワースクールの経験を生かして、お花に関する情報発信をしています。 おうちでのんびり物作りをしているのが幸せな引きこもり体質です。 |管理人につ...

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